忘れらないお客様、F社長

yuragist

2013年01月14日 23:15

予防の分野の仕事の第一歩!リフレクソロジーのサロンを開業
したのが31歳でした。

私に大切な事を教えてくださった、忘れる事の出来ないF社長と
の出会い・・・そして、「もっと勉強せなあかん」と決意する転機に
もなりました。

「心臓の手術をして先月退院してきて、リハビリ兼ねて散歩して
 たら、ちょうど目について・・・足がだるくてなぁ~」

とても気さくで、笑顔がステキな60代の紳士

「あ~楽になった~」と、散歩コースの最後にサロンをご利用頂
くことになりました。

ある時、近隣をポスティングをしていると、自宅を発見!!
大豪邸に驚きました。

海外に行くことが多く、リフレクソロジーもご存じだったのですネ

繊維の会社を経営されておられ、海外に工場・営業所を構える
超ご多忙な社長だという事が段々わかってきました。

奥様をとても大切にされていて、「今度家内と来るわ!」と、お二
人で来店してくださるようになりました。

ご夫婦で会社を運営し、どこに行くのも一緒、憧れのご夫婦

「明日から北海道出張でな!帰って来てすぐ来るから〇日〇時
 二人分とっといてな!」

「F社長、足のムクミが尋常じゃないので心配です。飛行機に乗っ
て、気圧が大丈夫でしょうか・・・?」と思わず言ってしまいました。

「大丈夫や!主治医にも診てもらったし・・・」

そして、ご予約日のその時間になっても来店されず、日を間違え
てしまったかと思い、電話すると娘さんが出られてその声から、何
かが起きたと直感でわかりました。



北海道に着き、ホテルでチェックインした直後、奥様の目の前で突
然倒れ、救急搬送・・・くも膜下出血で、そのまま他界されたのです。

あの時、もっと強く引き留めていれば・・・後悔しても遅すぎます・・・

「もっと知識と技術があれば・・・」あれから、貪欲に勉強するように
なったのと「一期一会」で、お客様と接するようになりました。

あれから7年・・・社長を継がれた奥様と、副社長という立場でお母
さんを支えるお嬢様のケアを、ずっとさせて頂いています。

時々夢なのか、私が思い込んでいるからか、あの笑顔でF社長が
出てきます。「〇子と〇子を頼むで~」って、大阪弁で気さくに・・・

今日いつものように、お二人が来店

「去年、お父ちゃんの7回忌の記念に創業者の想いを本に纏めてん!
社員に会社の歴史を伝えたかったら外部に売るというより社内向け
やねんけど・・・書きながらお父ちゃんの気持ちはこうやったんかな?
とか考えたりして、荷が重かったわ~・・やっと完成したから岡山さん
今度持ってくるわネ!」

お二人がどんな思いで、辛く、悲しい、お気持ちを乗り越えて、親子で
力を合わせ会社を切り盛りして来られたのか、影ながら見てきただけ
に、グッときて泣いちゃいました。






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